【禁呪法】
もちろん、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』が出どころです。

DRAGON QUEST―ダイの大冒険― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
魔王軍の六大軍団中、氷炎魔団を束ねる軍団長で「氷炎将軍」の異名を持つフレイザードが出てくるくだりで目にしました。
フレイザードは禁呪法で生み出された忌まわしき存在ですが、コイツ自身も禁呪法を使う。

ダイの大冒険 竜の紋章 氷炎将軍フレイザード 106 コレカ
禁呪法が何なのかわからない人は、このブログを見る人にはいないと思うのですが、一応書きます。
禁呪法とはその名のとおり、「禁じられた呪文が使われる術」で、術者が負ってしまう被害が大きすぎたり、あまりにも卑怯な結果を招くものとされています。
フレイザードは、半身が炎で、もう半身が氷結と、相反する物質で構成されている魔物です。
仮面ライダースーパー1でいうところの「冷熱ハンド」を具えたフレイザードは、「左から火炎系、右から氷結系」の技を出します。

緊急指令!ファイブ・ハンドを奪え!!
ちなみにスーパー1は「右から炎、左から冷気」を出すので、フレイザードとは逆になります。
彼らが向かい合って手を組合わせ、力比べをするぶんには、能力が邪魔し合うことはないのですが、敵意の無いことを示そうと握手をした瞬間にバトルが始まってしまう呪われた宿命です。
フレイザードを禁呪法によって生み出したのは6大軍団を束ねるハドラーですが、よほどスーパー1との友好関係を嫌っていたことがうかがえます。
ところで、フレイザードの技で最も有名なのは、五本の指からメラゾーマを同時に放つ「フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)」です。
原作の中で初めてこの技の描写が行われるときは、握った拳を小指から順に1本ずつ立てながら「メ・ラ・ゾ・ー・マ」と唱え、伸ばした5指の先にとどめた炎を、一斉に飛ばしています(私の記憶が確かなら)。
しかし、1本ずつ指を立てるとき、指先に見える炎は小さなもので、とてもメラゾーマという雰囲気はありません。
メラだと詐称しても気づかれないくらい、地味な見映えです。
とはいえ、仮にメラだとしても、5つ集まるとかなりの火力ではないかと思う。
フレイザードも、どうせダイたち以外の敵はそれほど強いわけではないのだから、そんなに体に負担をかけてメラゾーマを5つも作らなくとも、メラ×5ぐらいで充分な効果があったと思います。
たぶん、明日以外すべて燃えるぐらいではあったでしょう。