2020年04月05日

①「技」と「スキル」はどう違うのか?

「ウルトラ戦闘の効率」の記事を書いていて思いました。

ウルトラ戦闘の効率(1): データベースのトリセツ(絶対的番外編)
彼らは多彩な技を持っている。
しかし、「使い方のテクニック」はどうだろうか?

いや待てよ?
そもそも「技」「テクニック」って、それぞれどんな意味だ?

「スキル」は何となく「技」と同義な気がする。というか、どちらも名詞をイメージする。

一方「テクニック」という言葉には、動きを感じる。
上手に動く人を「テクニシャン」というからだろうか?

動いたときの速度や精度の高さを表すのが「スキル」

そして「技」は速度と精度を実現化する、特定の事象


そんなイメージですが、どうも曖昧です。
だから試みに調べてみました。
そんなマジに知りたいわけじゃないので、手っ取り早くGoogle先生に訊いてみた。

すると、私のイメージは違っていた。
技:技術、手法、テクニック、技法、方法、技(ww)
テクニック:技巧、技術、技法
スキル:教養や訓練を通して獲得した能力


これによれば、「技」と「テクニック」はどっちもどっちといった感じで、お茶を濁された印象なのに対し「スキル」には人間性や実力を感じます

技やテクニックしか持たない人に比べて、スキルを持つ人は、習慣や努力によって裏打ちされた『頼りになる人』という気がしてきます

これといったフィニッシュ・ホールドを持たなかった、ヘビー級転向後の藤波辰爾は、パッとしない「雪崩式ブレーンバスター」ぐらいしか目立たなかったが、安定性のある綺麗な試合運びができるアーティストだった。

藤波辰巳 プロ・レスリング・アルバム 23 ザッツ・レスラーVol,9 改訂版 行け!飛竜の10番勝負 Never Give Upだ 


デビュー直後の高田延彦とタッグを組んだ戦いでは「いいところまで相手を料理して高田にタッチ」という、指導に気を配っている様子が伝わってきました。
当時中学生だった私にもわかる美しい試合運びが、いまだに記憶に新しい。

当時30歳の藤波選手でさえ、あれだけレベルの高い試合運びが可能な「スキル」を持っていた。
2万年もの歳月を生きてきたウルトラマンは、さぞかしスキルが高いことでしょう。

彼の弟分のひとりであるウルトラセブンでも1万7千歳。
3千年の開きがあるとはいえ、経てきた時間を考慮すれば、技がイマイチでもスキルは充分。
戦い方は上手なはずです。

しかも、ほとんどの技が手からしか出せなかったウルトラマンに対し、セブンにはビームランプがある。

それに、今までの概念を破った「切る物体」であるアイスラッガーを頭に装着している。

ウルトラセブン Blu-ray BOX I


多彩な技を持つ彼は、タイガーマスク並みに私を楽しませてくれました。
「技のデパート」「12種類のスープレックス」「七色の変化球」など、魅せる男は一味違う。

2作目で出て来るとは思えないほど大盤振る舞いな技を持つウルトラセブン・・いや、このブログでいうところの「株式会社M78・地球支店の2代目支店長」の技とスキルについて、少し考えてみたいと思います。
(ホントにセブン好きな私)
posted by 四緑文鳥 at 05:52| Comment(0) | セブン支店長の腕前を考察する | 更新情報をチェックする

2020年04月08日

②ハリセン代わりのアイスラッガー

ウルトラマンの八つ裂き光輪は、別名「ウルトラスラッシュ」と呼ばれています。
なぜわざわざ英語でいい直すのか、理由は定かではありません。


〈価格〉【・ 】 CCP 1/6特撮シリーズ ウルトラマン ウルトラスラッシュ (八つ裂き光輪) 2.0Ver. (「ウルトラマン」より)


それなら、スペシウム光線は「スペシウムビーム」や「スペシウムフラッシュ」とかいうのか?
少なくとも私はこれまで、そんな表現に出会ったことはない。

八つ裂き光輪はたしかに「切る技」なので「スラッシュ」という言い方は相応しいと思います。
だから彼も、自信を持って英語の名前を付けたのでしょうか。

私はウルトラ戦闘の効率(4)で、ウルトラの光線はリーチの長い物理攻撃ではないかと書いたことがありますが、どうやら「スペシウムフラッシュ ( -`д-´)キリッ)」と言っていないところを見ると、スペシウム光線が多少怪しく見えてきます。

ウルトラ戦闘の効率(4): データベースのトリセツ(絶対的番外編)
とはいえ、たしか小学生の頃に「八つ裂き光輪はスペシウム光線の形を変えたもの」と書いてある本を読んだことがあります(決定版ウルトラ兄弟だったかなぁ?)ので、材質はともかく八つ裂き光輪は、切削用に加工された使い切りの用具であることは確かなようです。

「使い切り」では衛生面はともかく、コストパフォーマンスが悪いからだったのでしょうが、株式会社M78の二代目支店長・ウルトラセブンは、♪包丁一本頭にさして、新しい勤務地にやってきました。

第1話では、出会い頭にクール星人をズバッと斬り、「ボケが成立してから突っ込めよ!」と楽屋で叱られる駆け出し時代を経験します。

大怪獣シリーズ 「クール星人」 少年リック限定再販


第2話では、150メートルもあるワイアール星人を「デカすぎだろ!」と突っ込んで3つに切り分けます。

緑の恐怖


第3話ではエレキングに対し、不必要と思われるほど執拗な切断を行って、尻尾や触覚を次々に切り落としたすえ、首まで落とす仕打ちでした。
これは、打ち合わせでは尻尾で拘束されるだけと聞いていたのに、本番で電気ビリビリが加わっていたため、大竹さん セブンはディレクターへの怒りを、指示通りにやっただけのエレキングにぶつけてしまったためと考えられます。

2018年5月28日放送


このように当初から連発する得意技で、とにかく、包丁のように手に持つことなく飛ばして斬ることができ、斬った後は頭の定位置に返ってくる、便利で恐ろしいアイテム「アイスラッガー」。

「血とかついてんじゃねえ!? 大丈夫なのかそれ!?」と、大竹さんなら大騒ぎするであろう『怪獣を切断したアイテム』を、拭きもせず頭に再装着するセブン。

ズンズン伸びる北品川


彼が潔癖症ではないことは、この事実だけでも明らかでしょう。
次回に続く

posted by 四緑文鳥 at 19:28| Comment(0) | セブン支店長の腕前を考察する | 更新情報をチェックする

2020年04月09日

③有名な(?)「本社嫌い」には、そんな理由が…

アイスラッガーのコストパフォーマンスの良さについて、前回記事で少しだけふれました。

株式会社M78地球支店の初代支店長・ウルトラマンが使っていた切削器具は「八つ裂き光輪」ですが、これは使い切りの道具でした。

②ハリセン代わりのアイスラッガー: データベースのトリセツ(絶対的番外編)
地球支店は、今後うまく拡大できるかどうかが未知数の新設拠点ですから、運営を任された本社側では予算をケチって様子を見たくなる。

役所でもそうですが、大企業など大きな組織において、こういう試みというのは企画者自身が運営に参画することはあまり多くないようです。

「ぶち上げといて無責任に現場に投げる」
「箱ものだけ作って運営には知らん顔」

世間で悪評の高いこれらの言葉の裏には、企画者と実行者の距離感の問題が横たわっている。

企画者は記者会見などの華々しい発表の場で、お前の自己満足 この新しい試みについて得意満面に語り、ついた予算の額を誇らしげに掲げ、業績にカウントされたことにほくそ笑みながら去っていく。
(こういうのを『ヤリ逃げ』って言うんだと思う)

運営を押し付けられた面々は、まんまと自分たちを出し抜いたヤツの尻拭いをさせられるモチベーションの低さにも拘らず、どんぶり勘定の不十分な予算で新事業を回していかなければならない。

(9)長い物に巻かれたせいで過重労働に…: データベースのトリセツ(絶対的番外編)
そして、失敗の責任だけを追及される。
そんな状態でもできることといえば、少ない予算で現場をつつき回し、圧迫しながら同時に責任も押し付けていくことぐらいだ。

こうして企画者だけでなく、いじめ尽くした現場との距離感も生んでしまうことがあります。

せめて現場もやる気がなく、能力もないやつだったら大人しく叱られて這いつくばってくれるのですが、時々妙にモチベーションの高いヤツがいることがあります。

そして何を勘違いしているのか、恐れ多くも本部に意見を述べてきたりすることもある。
そんなとき、普段から溜まりに溜まっている感情のはけ口が、全部そいつに集中したりする。

こうして笑えないドラマが生まれる危うさを持っているのが、『新事業』というやつの実態だったりします。
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切削用具を「使いきり」から繰り返し使う「常備品」に変更するかどうか、会議は果てしなく繰り返され、無為な時間が費やされた挙句セブン支店長に支給されたアイスラッガーには、本社の愛憎がたっぷりと籠っている。

内情を知ったらとても身に付けたくはない。

それに、現場で使用した結果、目覚ましい成果を挙げれば挙げるほど、称賛とやっかみが本社側で巻き起こり、各人の思惑で矛盾に満ちた現場への口出しを引き起こすので、こちらとしてはたまったものではない。

現場においては、目の前には処理せねばならない現実(怪獣)があり、アイテム使用で本社の忖度をしていられるほど平和な状況ではないのだ。

セブン支店長が本社嫌いなのは、こういったしがらみをよく理解していたからに違いありません。

(5)他人の手助けが邪魔な男: データベースのトリセツ(絶対的番外編)
マズい。藤間の支配力が及ばなくなってきている 今回あまりふざけてない気がする。
(見え消しの意味が分からない方はスラムダンク詳しい知人に聞いてください)
posted by 四緑文鳥 at 21:08| Comment(0) | セブン支店長の腕前を考察する | 更新情報をチェックする

2020年04月11日

④ゼットン星人を翻弄した岩本博士とセブンの連携

さて、前回はウルトラマンの八つ裂き光輪よりもコストパフォーマンスが良いということで採用されたと思われるウルトラセブンのアイスラッガーについて語るつもりが、企画と現場の空気感の違いを際立たせる内容になってしまいました

③有名な(?)「本社嫌い」には、そんな理由が…: データベースのトリセツ(絶対的番外編)
今回は改めてアイスラッガーの使い方について触れていきたいと思います 。

ウルトラセブンはアイスラッガーを脳波で操るといいます。

「脳波」と言われると、何やら自由度が高く、どんな風にも使えそうな感じがします。

しかし、「脳波」とは脳の活動により生じる微弱な電気の流れで、「思考」ではありません。

「念力で動かす」だったら自由度は高いですが、送っているのは電気らしい。

脳波は4つの種類に分かれ、有名なα波の他にはθ(シータ)波、δ(デルタ)波、β(ベータ)波があります。

セブンはアイスラッガーを飛ばすとき、どの波長を使っているのでしょうか?

シータは入眠時の波長ですから、もしこの波長を使っているなら、セブンはアイスラッガーを飛ばすためには、たとえ激しい戦いの最中であっても、「ここぞ」という場面で素早く眠る能力が必要になります。

マーフィー眠りながら成功する (上) (知的生きかた文庫)

それも、入眠~浅い眠りの範囲内に保たなければならない。
さすがにこれは無理でしょう。

シータよりもさらに低い領域のデルタ波は、「無意識のときの脳波」ということですから、うっかりこれをやると無想転生が発動する恐れがあり、仮にゼットンと対峙した状態で使ってしまうと、狭い領域でふたりがピョコピョコ出たり消えたりしたあげく、座標が一致したらフュージョンが決まってしまう危険性もあり得ます。

第100話 究極の奥義無想転生! ラオウ、遂にお前を追いつめた!!



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優れた科学力で株式会社M78の会議室を探ったゼットン星人は、次の人事異動で2代目支店長の候補がセブンであることを知っていた。

「もしもセブンがアイスラッガーをデルタ波で操っているとしたら・・・」

ゼットン星人が何より恐れたのはそれでした。
しかし、着ぐるみを用意してある岩本博士が昭和42年10月1日まで在任していることを知ると、それまではゼットンとのバカンスを決め込んで、休み明けにウルトラマンを倒しに行こうと考えていた。

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ゼットン星人は岩本博士がいる間は地球支店長がウルトラマンだからと思い込んでいたのですが、バカンスの最中に、昭和42年10月1日の平田昭彦さんが「ヤナガワ参謀」となっているキャスティングに驚愕しました。

その日から『ウルトラセブン』が開始されることが情報から抜けていたのです。

今日はまだ昭和42年の4月9日(ウルトラマン最終回)。

予定日より半年も前だから、ウルトラマンを倒す計画の準備は全然進んでいない。

しかし、今日行かなければ、ゼットンはウルトラセブンと戦うことになる。

ヤツはきっと、初戦からしばらくはアイスラッガーばかり使うに違いない。

(10)同じパターンを繰り返す男: データベースのトリセツ(絶対的番外編)
なによりも、デルタのギリシャ文字「δ」の形は、まさに顔の上にあるアイスラッガーを暗示している。

もはや彼は軽いノイローゼ気味だったのでしょう。
完全に憔悴しきった様子で、呟き続けました。

「アイスラッガーはデルタ波で操られる、ゼットンと最も相性の悪い技だ」

ふたりを戦わせると、後のフュージョンのネタバレになってドラゴンボールに迷惑をかけ、きっと集英社の株価にまで影響が出るだろう。

泡を喰って地球へ向かうゼットン星人はすっかりやつれ、元気だったころの面影がみじんも残らない干からびた印象に様変わりしていました。

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用意していた計画がことごとく潰れた彼は、本当は威力がそれほどでもなかった可能性のあるマルス133が当たった瞬間、「ゼットン・・・キミの三愛の水着姿、見たかった」と無念の言葉を残して去っていきました。
(法螺を)吹くな!イデ: データベースのトリセツ(絶対的番外編)

ゼットン星人のあっけないほどのやられ方には、どうやらセブンのアイスラッガーが影響していたらしいことは、このことから推測されますが、結局これでは脳波がどれだったのかは判然としません。

独り相撲をしていた彼のエピソードが飛び込んできたため、検証がお預けになってしまいました。
<次回へ続く>


posted by 四緑文鳥 at 20:03| Comment(0) | セブン支店長の腕前を考察する | 更新情報をチェックする