2019年07月18日

(5)他人の手助けが邪魔な男

ウルトラセブンは客演を嫌います。

兄弟に助けに来てもらうことは、少なくとも「ウルトラマンレオ」にいたる最初のブームの頃は、ごく当たり前にありました。

そんな中、共に戦ってくれる心強い仲間の登場を嫌ったセブン。

彼がどれだけ客演を嫌ったかは、最終エピソードに登場した『セブン上司』と呼ばれる存在に対する態度に見て取れます。

「もう変身してはいけない」

体への極度のダメージに苦しみ、寝込んでいるモロボシダンの枕頭に立ち、説得を試みるセブン上司。

ウルトラ怪獣名鑑 史上最大の侵略 セブン上司 レアver. クリア

その姿はウルトラセブンそのものですが、セブン自身ではなく、彼の上司であるらしい。

小学生時代にこれを見た私は、全く意味がわからなかった。

(『上司』ってなんなのだ?)

それがまず不明だし、姿はセブンなのです。そしてダンはセブンでもあるので、『セブンがダンを見下ろす』という光景は、子供には理解不能でした。

そんな私の心情とは無縁に、セブンは味方気取りでノコノコやってきた株式会社M78の出しゃばり野郎が許せなかった。

その証拠に、私がセブン上司の存在を知ったのは小学館の『決定版ウルトラ兄弟』ではなく、『ウルトラ怪獣500』という書籍です。


ウルトラ怪獣500 (コロタン文庫 (41))

そう、つまりセブン上司は『怪獣の一種』として扱われたのです。

ウルトラセブンの客演嫌いは、そこまで徹底していたのです。

そうなると、敵がどれほど強くとも、セブンはわが身と、ブースに用意した派遣スタッフ自分が連れてきたカプセル怪獣だけでことを済まそうとする。

カプセル怪獣たちにとっては、将来のキャリアアップは配慮されず、ほとんど作業を与えられない待機状態ばかり。
そして、待ちに待っていた作業といえば、手に余るとんでもない過重労働ばかり・・

派遣先の勤務実態がそのような状況では、スタッフを送り込んだ派遣会社の営業も、実のところかなり投げやりな状態だったのではないでしょうか。

ある程度の戦力になり得る人材3人(ウィンダム、ミクラス、アギラ)をセブンに提供しましたが、残り2人については

「お宅の会社の勤務状況では、ウチの登録スタッフも難色を示すので、要求どおりの人材は、そう簡単に集まりません」

と、軽い逆クレームがあったことは想像に難くありません。
第4幕:オールマイティなスペシャリスト
いくらワンマン経営だとはいえ、自社側の関係者がいる以上、組織として動くための配慮が必要です。

しかし、芸術家肌一辺倒のセブンには、その辺のバランスが難しかったのでしょう。
このような状況下で、カプセル怪獣たちは働いてきたわけです。

では、3人を軽く見ていきましょう。
posted by 四緑文鳥 at 05:40| Comment(0) | 一匹狼的上司のウルトラセブン | 更新情報をチェックする
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